by ひろ
写真で言う所のボケには、背景ボケ・前景ボケ・丸ボケ等が有ります。他にピンボケってのも有りますね…。まあピンボケはピント有ってなくて何が主題か解らない写真の事で余り積極的に使う人は少ないです(上手く使う人もいます。)、背景や前景のボケは主景を見やすくする事が出来ますし、丸ボケは適度に使えば華やかな写真にする事が出来ます。では、どうしたらボケるのかを見てみましょう。
絞りが開いているとピントを合わせた場所を中心にピントが合う範囲が奥行き方向で少なくなり前後の風景がボケるので、ピントが合った被写体が浮き出て見える様になります。絞りで制御するこのボケに関しては、絞り値の始まりが小さい(F1.4とかF2.8とか)のレンズの方が選択範囲が広く取れるので有利になりますね、狭い所でも対応できますし、特に人を撮るときには写り過ぎない事も重要ですから…。
距離によるボケ、当然離れている物は霞んだりボケたりするし、背景が遠ければ絞りを有る程度絞っていても背景がボケるので絞りを絞れないときに背景に配慮するだけで主景を浮き立たせる事ができます。だからこの方法は特別高いレンズじゃなくても良いのです、距離で出来るボケに関しては。ただ、有る程度自由度が有る場所じゃないと無理だし、背景と主景が密着してたら使えない方法です。
丸ボケ・玉ボケといわれるもの、背景や前景の点光源がボケて丸いボケができること。特別点光源を用意しなくても、晴れた日なら木の葉や水面に反射した光・小さな花でさえ点光源になってくれます。丸ボケの大きさも距離や焦点距離に関係していきます。小さな丸ボケいっぱいでうるさいときは、遠目の点光源+望遠レンズで大きな丸ボケを狙ってみるのもいいですね。但し強い光の点光源の場合、絞りの形がモロにボケの形に出るのが玉に瑕ですけど(^^;
ざっと見ていきましたが、何気に撮った写真でもお目にかかれる内容ですね。でも、思い通り撮るとなるとどれだけ考慮に入れたか・思い通りいかなかったらリトライする・後は経験に因る所が多いかもしれません。
咲きはじめの白梅。
後で見てもう少し背景がボケてくれたらなぁと反省して次生かすと良いと思います。この写真をもう少しぼけた方が良かったかも。